ココペリのパートナーである「金融機関」ってそもそもどんなところ?

 はじめまして。株式会社ココペリの下村と申します。

私が勤める株式会社ココペリは、主にBig Advanceという企業のDXを支援するプラットフォームを開発し、日夜サービスの改善に取り組んでいます。

またこのサービスの大きな特徴が、全国の金融機関が運営しているというところです。

私はココペリの営業担当として、金融機関の方と日々どうやってこのサービスを企業に届けて、DXに貢献出来るかを考えています。


今回はココペリの大事なパートナーである「金融機関」について、銀行員として約12年間働いていた私の経験も踏まえ、少しご紹介をしていきたいと思います。





■そもそも金融機関とは

日本の民間の金融機関には色々な種類がありますが、ココペリが提携させていただいているのは、「銀行(特に地方銀行)」「信用金庫」「信用組合」の3種類です。


 ※下村調べ


それぞれの違いは上記のように色々ありますが、私としては「設立目的」で分けるようにしています。


メガバンクと呼ばれる銀行や名前に「数字」がついているような銀行は明治5年に制定された「国立銀行条例」をきっかけに最初から「株式会社」として作られたところがほとんどです。そのため「株主のため」「経済のため」という思いが強く、皆さんの銀行のイメージに一番近いかと思います。


一方それ以外の金融機関は、最初は「無尽」というお互いの掛け金で金銭を融通する組織や地域の有力者等がお金を出し合って設立された組織が次第に大きくなり、今の形式に整理されていきました。

そういった設立経緯があるので、所属している方達とお話していても、「地元」や「地域」というキーワードが良く出てきます。

どちらが良い悪いということではなく、「どうやって設立されたのか」という視点で金融機関を見ていくと、「誰のための」組織なのかが分かり、その理念が時代を超えて今も受け継がれていることがよく分かります。



■銀行員のルーティーンと評価方法

ここからは「銀行」に焦点をあてていきたいと思います。

ココペリに入ってから昔の経験を他の会社から来た人達と話すと、「これって銀行でしか無かったことなのかな。」と振り返ることが多々あります。今回は「銀行員のルーティーン」と「評価」という切り口でご紹介したいと思います。


1、銀行員のルーティーン

私が支店で勤務していた時のある1日のルーティーンです。

8:00 出社(基本手ぶら)

8:40 朝礼・昨日の実績紹介

9:00 開店(みんなでお出迎え)

9:30 午前中の訪問

12:00 預かってきたものの整理、午後の準備

13:00 午後の訪問

15:00 閉店(シャッター閉める)、夕方の訪問

17:00 支店に戻る

19:00 退社


銀行は「銀行法」という法律で9時の開店が決まっています。1分でも遅れると法律違反になってしまうため、みんな開店前に集まるのが当然となっています。

またお客様から大事なお金を預かることももちろんあります。基本的に預かったお金は当日中にお客様の口座に入金しなくてはいけません。そのため支店とお客様のところを何度も往復することも多く発生しています。


空いている時間は融資を実行するための準備や金融商品(銀行でも投資信託や保険を販売しています)の販売準備、また法律や銀行内のルールも定期的に変わるので、勉強会がちょくちょく実施されています。

ココペリもこの貴重な空き時間のタイミングでお邪魔して、Big Advanceの研修を実施させていただいています。


1日単位で見るとだいたい似たようなスケジュールになるのですが、毎週月曜日や金曜日には1時間程度の「業推会議」と呼ばれるものが実施されます。

こちらは他の企業でもあるかもしれませんが、自分やチームの目標達成に向けて進捗率等を支店長に報告する場です。毎週ヒヤヒヤしながら会議の準備を進めていたのを今でも覚えています。



2、銀行員の評価方法

銀行も株式会社ですので、売上を上げるための活動はしています。

ただそれよりも現場の行員が気にしているのは独自の「点数制度」です。

色々な商品の収益や契約に至るまでのプロセスが点数化されており、私がいた金融機関では「半期の目標達成=1,000点」という基準が決まっていました。また半年で1,000点満点中何点取れるのかを、預金や融資金額が似たような規模の支店で順位を争っていました。


 ※私がいた金融機関の場合

 ※各金融機関によって異なります。


この半年の順位で自分のボーナスが決まったり、昇進に影響するので、みんな必死です。「どうやったらポイントを効率的に稼げるか」を常に考えていました。


多くの融資をして利息を稼ぐのはもちろんですし、お客様に適切な提案を行い、その対価として手数料を頂戴する、クレジットカードを紹介したり、インターネットバンキングの取引を始めてもらう、他にも銀行として提携している会社を紹介して紹介手数料をもらうことも増えています(提携先は多い金融機関ですと100社以上、「お墓」を紹介することもあるとか!)


口座開設はあくまでもスタートライン。そこからどうやって取引を増やしてもらえるかが営業マンの腕の見せどころだったなとつくづく感じています。

また今思うと、「常に見込みを考えること」と「マルチタスク」に進める能力はこの経験が活きているのかもしれないなと日々感じています。



上記のような独自の文化を踏まえた上で、どうやって金融機関内でのBig Advanceの価値を高めていくのか。金融機関の担当として、過去の経験も活かしながら新しいアイデアを模索しながら日々実行している状況です。



■ココペリやBig Advanceが出来ること

・Big Advanceは企業の経営課題のヒアリングツールに使えたり、営業活動の効率化に使えるツールになっていると感じています。私も銀行員として金融機関で働いていたからこそ、「私が居た時にあったらどれだけ楽になったか、使いこなしたらどれだけお客様と更にWin-Winの関係を築けていたのだろう!」と感じています。


今回は私の過去の経験を元に書いてみました。

金融機関の人は様々な業務を推進しながら、企業の成長をサポートしています。

ココペリはそんな金融機関の業務を影で支えながら、その先にいる全国の企業のDXを促進するサポートをしています。


金融機関と一緒に働く事についてもっと話を聞いてみたいなと思った方は、是非一度オフィスにお越し下さい!

是非お待ちしています!